流し台まわり


日常のお手入れ

その日の汚れはその日のうちに落とすのが基本です。汚れはキッチン用洗剤で落とし、使用後は必ず水気を拭き取りましょう。週1回を目安にキッチンカウンターやシンクを洗剤拭きしましょう。

»排水トラップ

排水トラップは、生ゴミなどが排水管に入らないよう、また悪臭が上がってこないような仕組みになっていますが、油脂類、野菜くずなどは、つまりの原因になるので流さないように注意しましょう。定期的にパイプ用洗剤で排水管を掃除すると、脂肪分を落とすのに効果があります(洗剤を使う間隔は洗剤の使用上の注意を読んでください)。また、排水管口のカゴは、2~3日ごとに洗いましょう。

»流し台の下部などのキャビネット

流し台の下部などのキャビネットは、湿気や臭気がこもりやすので掃除の際は開放しましょう。

»流し台

ステンレス部分のサビは、サビ取り剤をつけてこすり落としましょう。

注意すること

キッチンカウンターがメラミンや人造大理石の場合は、熱いものを直接置いたり、カウンターの上で直接包丁を使ったりしないように注意しましょう。
ステンレス製の場合は塩素に弱いので、塩素系漂白剤を使用した時は、すぐに洗い流して下さい。また、メラミンや人造大理石の場合を含め、スチールたわしやクレンザーは、傷、変色の原因になるので使用しないでください。

エコ

 

ピカピカにするナチュラルクリーニング

 

小麦粉(乾いた布につけて)、またはジャガイモの皮でシンクや水洗金具を拭くと、でんぷんの粒子が油やくもりを取り除きピカピカになります。
水道の蛇口は、乾いた布に粒子の細かい練り歯磨きをつけて磨き、細かい部分は古歯ブラシにつけてこすり取るとピカピカになります。その他、レモンも蛇口磨きに最適です。また、ティッシュなどに酢を含ませて2時間パックした後、重曹を振りかけて歯ブラシなどで磨くときれいになります。いずれも磨いた後はよく水洗いして、から拭きしましょう。

エコ

 

ディスポーザー

 

ディスポーザーとは、シンクに取り付けて生ゴミを粉砕し、下水道経由で汚水処理場にて生活排水と共に最終処理を行い、きれいな水を海に戻す機械です。アメリカでは、地球環境に優しくかつ衛生的なゴミ処理方法として一般的に使われており、日本でも少しずつ使われ始めています。

使用する場合には、粉砕に適していない生ゴミもあること、水を流しながら粉砕しないと粉砕中に発熱して危険であることなど、使い方に注意点が多いので、使用上の注意をよく読みましょう。

また、この設備は自治体ごとの下水道整備での対応が必要であることや、環境保全の観点で、設置を条例などで禁止していたり、性能基準などを規定している自治体もあります。設置を検討する際には地域の役所の環境衛生課などに確認してみましょう。

エコ

 

重曹・酢を用いたステンレス流し台のナチュラルクリーニング

 

ステンレス流し台に重曹を粉のままふりかけて、スポンジで軽く磨くと流しがピカピカになり、重曹の消臭効果でシンクの臭いも抑えられます。
排水口に重曹の粉を振りかけておけば、カビや雑菌の繁殖を抑え、中和作用で排水管の中まできれいにしてくれるので、中からこみ上げる臭いも消してくれます。大掃除の時は重曹をふりかけた後、酢をかけるとさらに効果的です。
同じく大掃除の時は、シンクを磨いた後に酢を水で薄めてシンクに吹き付けてから拭きしておきましょう(アルミ素材には重曹は使えません。黒く変色してしまうので注意しましょう)。排水管が詰まってしまった場合も、同様にカップ1杯の重曹を入れてレンジで温めた同分量のお酢を注ぎしばらく放置してから、きれいに流れるまで繰り返しお湯を流します。

コンロまわり


日常のお手入れ
»ガスコンロ

ガスコンロを使った後はその都度お湯拭きをしましょう。こびりついた汚れは、キッチン用洗剤をふりかけ、しばらくおいてからこすり落としましょう。
五徳は台から外して、クレンザーなどで磨きましょう。ガスレンジの受け皿は、シンクにキッチン用j洗剤を入れたお湯を張り、つけ置き洗いすると効果的です。
バーナーはワイヤーブラシでこすり、きりなどで穴の目づまりを取り除き、水気をよく取ってから取り付けましょう。
露出しているガスの元栓やゴムホースがある場合の油汚れは、キッチンペーパーにキッチン用洗剤をしみ込ませ、しばらく包んで汚れを浮き立たせると簡単に取ることができます。また、油汚れはホースの老朽化を早めます。1~2年に1度はホースの交換をしましょう。
その他の細かい部分は古い歯ブラシなどを使って掃除しましょう。

エコ

 

重曹・酢を用いたナチュラルクリーニング

 

コンロのベタベタ油汚れには重曹と酢を混ぜた溶液で磨く方法が有効です。

電気コンロの場合は、調理で汚れたら余熱が残っているうちに絞った布で拭きましょう。
トッププレートについた油汚れは、お湯で薄めたキッチン用中性洗剤を柔らかいスポンジに含ませて拭き取りましょう。仕上げはサビ防止のため、水気を完全に拭き取りましょう。

»電磁調理器(IHクッキングヒーター)

最近では電磁調理器を代表として、すべて電気による「オール電化住宅」が少しずつ増えてきています。
電磁調理器はガスコンロに比べ楽に掃除ができますが、コンロまわりの油汚れなどは固まらないうちに拭き取るのが原則です。
電磁調理器の場合、汚れを放置すると調理のたびに高温で汚れが焼きつき、こげつき汚れになります。一般的に電磁調理器の表面はフッ素コーティングされているので、クリームクレンザーや固いスポンジでこするとコーティングがはげてしまうおそれがあります。コーティングがはげると火傷や火災の可能性も高くなり、性能的にも低下してしまいます。炊事のたびに表面の汚れを拭き取る習慣をつけましょう。

»コンロまわりの壁

コンロまわりの壁、窓台、戸棚などは油はねなどが付着しやすい箇所です。時間がたつにつれて汚れは落ちにくくなります。毎日使用後に軽く水拭きなどをして、付着した汚れはすぐに落としましょう。

キッチンの壁・天井


炊事による水蒸気、油や煙などにより、最も汚れやすい部位です。壁は一般的にタイル貼りが多いので、天井に比べて掃除は比較的簡単ですが、天井はハタキなどを掛けると、かえって油汚れを広げてしまうのおそれがありますので注意しましょう。炊事の際は換気をよくし、水蒸気や煙を放出するように心がけましょう。

日常のお手入れ

タイル貼りやビニル壁の場合、1週間ごとにキッチン用中性洗剤を薄めたもので汚れを落とし、その後水拭きしましょう。
タイル目地の油汚れは、割り箸でこびりついた油を落とします。もしなかなか取れない場合は、薄めた住宅用洗剤をスプレーしたティッシュペーパーを少しの時間貼り付けておき、汚れを溶かし出して、その後ティッシュをはがして汚れをきれに拭き取り、仕上げにきれいな雑巾で洗剤分を拭き取ります。これでも、まだ汚れが目地に残っている場合は、住宅用洗剤や強力洗剤(クレンザーなど)を下から上へ吹きかけ、5分ほどおいてから、きれいな歯ブラシなどでこすり、仕上げにきれいな雑巾で洗剤分を拭き取ります。

レンジフード


日常のお手入れ

レンジフードの外側の油汚れなどは、気づいた時に水もしくは住居用洗剤で湿らした布で拭き取ります。
さらに、半年に1度、あるいは年に1度はフィルターを取り外して、中性洗剤を入れたぬるま湯に30~40分間つけ置き洗いをします。アルカリ性、弱アルカリ性の洗剤は塗装面を傷める恐れがありますので使用しないでください。残った汚れはスポンジやナイロンたわしや歯ブラシでフィルターの目にそってお湯で汚れを洗い流し、水分がなくなるまで拭き取って乾燥させます(金属たわしなどの硬いものは不可)。フィルターやすき間の汚れは、棒に布を巻きつけたものを使うと便利です。
外せない場合には、安全に注意しながら脚立を使って作業しましょう。

注意すること

モーター、スイッチ等電気部品類には水がかからないように気をつけましょう。

換気扇


日常のお手入れ

月1回を目安に掃除ましょう。
その際はプラグを抜く、または分電盤のブレーカーを切るなどして作動しないことを確認し、羽根などで怪我をしないように厚手のゴム手袋を着用しましょう。
軽い汚れは、市販のキッチン用洗剤を用います。直接吹き掛けるものや、つけ置きするものなど、それぞれの説明書に従って作業して下さい。塗装がはがれる恐れがあるので金属製のたわしは使用せずに、樹脂製のたわしを使用して下さい。
きれになったら、仕上げに洗濯用柔軟剤やリンスなどを薄く塗ると、汚れ防止になり、次回の掃除が楽になります。また、汚さないようにフィルターをかけるなどの工夫も汚れ防止に効果的です。

ワンポイント

 

こびついた頑固な油汚れ

 

油汚れなどがこびりついてどうしても落ちない場合には、次のような方法を試してみましょう。

【部品が取り外せる場合】

換気扇のファンを取外し、割り箸やへら(使い古しのプリペードカードなどでも可)で油汚れの層をこそぎ取ります。その後、シンクに2重ゴミ袋を用意し、50~60度ほどのお湯を入れ、酸素系漂白剤とキッチン用の中性洗剤を溶かし、20分~30分つけ置きます。時間とともに汚れが浮き出て、簡単に汚れが落ちます。これでも落ちない時には、ラップとドライヤーを用いて汚れを落とす方法を試してみましょう(この方法を試す場合には必ずきちんと換気します)。

まず、取り外した換気扇のファンにキッチン用洗剤(油汚れを落とすアルカリ洗剤)をかけ、その上にラップ(加熱可能な物)を密着させてピッタリかけます。

これにドライヤーで汚れの部分を温めて油汚れを浮かせます。ドライヤーからラップまでは必ず10cm以上離し、さらに汚れが浮いてきたらすぐに温めるのをやめましょう(2分以上当てないように注意)。

その後、すぐにスポンジ等を使って水、またはお湯で油汚れを洗い流します(プラスチック等、加熱しすぎると溶ける物もありますので、注意しましょう)。

【部品が取り外せない場合】

お湯に洗剤を溶かした液をティッシュもしくはキッチンペーパーに染み込ませ、換気扇のファンに貼り付けます。これも20~30分ほど置き、布で拭き取ります。

部位別お手入れ方法