ビニルクロス貼り


日常のお手入れ

普段は表面の汚れをはたき、掃除機などでむらなく掃除します。ビニルクロスは水拭きができ、汚れが比較的簡単に落とすことができますが、貼り合わせ部分に水が入るとはがれの原因になりますので、水拭きは固く絞った雑巾で注意して行います。

»ビニルクロスの汚れ落とし

手あかなど落ちにくい汚れには、住宅用洗剤を薄めたぬるま湯を含ませた布(それでも落ちにくい場合には、その布でたわしをくるんだものや使い古して先の丸くなった歯ブラシ)で軽くこすって汚れを拭き取った後、水で固く絞ったきれいな布で拭きましょう。この時に壁の付近の床や柱、家具に洗剤がつかないように注意し、必要であれば床や柱、家具を包装紙などで覆い、養生テープ(30mm幅のマスキングテープ)で固定して洗剤から保護します。

»ビニルクロスのカビ落とし

表面のカビを取る場合は、中性洗剤を薄め、固く絞った雑巾で拭き、ドライヤーで乾燥させるとよいでしょう。市販のカビ取り剤を壁に直接スプレーする場合には、必ず壁に下から上にスプレーして、洗剤がたれないうちに、手早く下から上に拭いていきます。上から下へスプレーすると洗剤がたれて、シミの原因になります。
それでも落ちない場合は、塩素系の漂白剤を表示に従って薄め、ハケ(使い古しの歯ブラシや、ティッシュなでも代用できます)でカビの部分に塗ります。20分程そのままにしておき、ぬるま湯で絞った雑巾で拭き取ります。カビ取り剤や漂白剤を使用する際は、窓を開け、ゴム手袋やマスクを使用しましょう。

布クロス(織物壁紙)貼り


織物(もしくは不織布・フェルト・編物など)を紙で裏打ちした壁紙です。
自然素材ならではの調湿性、通気性に優れ、結露が発生しにくいという特徴があります。
お手入れの面では、難しい素材と言われていましたが、最近の商品は撥水加工や汚染防止加工処理されたものもあり、お手入れしやすいものが多くなっています。

日常のお手入れ

ほこりがつきやすので、普段は表面の汚れをはたき、掃除機などでむらなく掃除します。
継ぎ目部分がほつれた場合には、目打ちの先などで少しづつ糊を付けて固めます。

»クロスの汚れ落とし

少々の汚れは消しゴムや食パンでこすると落とせます。手あかなどがついた時は、住宅用洗剤を薄めたぬるま湯を布に含ませ、上からたたくように拭き取り、表面を傷めないよう注意しながら仕上げに乾いたきれいな布で拭きます。水拭きは、汚れが染み込んでしまうことがあるので気を付けましょう。

板張り・化粧合板張り


化粧合板は、普通合板の表面に加工を施して木目調などの化粧をしたもでの、プリント合板とも呼ばれています。

日常のお手入れ

普段は柔らかい布でから拭きするか、化学雑巾で汚れを落としましょう。
汚れが目立つ時には。住宅用洗剤を薄めたぬるま湯で拭き取り、水で固く絞った雑巾で拭きます。その際、化粧合板などは力を入れすぎると表面のプリントを損傷することがあるので注意しましょう。また、和室には化粧合板などによる目透し貼りの天井が多く用いられています。天井用の化粧合板などは耐水性のものでないことが多いため、水拭きを避け、普段から汚さないように心がけましょう。

化粧石膏ボードには、石膏ボードの表面にあらかじめ化粧加工した紙を用いたものや、化粧加工した紙やプラスチックのシートなどを張り合わせたもの、塗装、型押し凹凸などで加工したものがあります。耐水性の低いものは水拭きできませんので、あらかじめ設計者などに材料の性質を確認しておきましょう。

 

注意すること
  1. 表面材の変色やはがれの原因となるので化粧合板等に極力直射日光を当てないようにしましょう。
  2. 化粧合板などにシールやテープを貼ることは極力避けましょう。はがす際に表面材も一緒にはがれたり、浮いたりして、はがし後が汚く残ってしまいます。

部位別お手入れ方法