家庭で利用されるガスには、地中埋設配管により供給される都市ガスと、各住戸にボンベを設置し供給されるLPガスがあります。LPガスは空気より重い性質があります。都市ガスはガス供給会社により、その成分・発熱量・燃焼速度が異なります。ガス漏れ警報器や換気孔の位置は、供給されるガスの性質に対して適切であることが重要です。

日常のお手入れ

ガス設備ガス器具は点検を受けたものを使い、常に正しい炎で使用できるよう、こまめにお手入れしましょう。(ガスコンロの掃除方法参照

ガス漏れ警報器は必ず設置しましょう。また、月に1回は作動するかどうか確認をしましょう。ガス器具の使用中は必ず換気しましょう。

使用後はガスの元栓を閉め、使用していないガス栓にはゴムキャップをしましょう。

»マイコンメーター

ガス漏れやガス器具の消し忘れ、大きな地震などを、内臓されているマイコンがキャッチし、メーター部分でガスを自動的に遮断する装置です。復帰方法は取扱説明書等を確認して下さい。

»ヒューズコック

ゴム管が外れたり、切れたりした時に自動的にガスを止める新しいガス栓です。

注意すること

ガスは大変便利なものですが、器具の不備や使用方法の誤りにより重大な事故になります。上記に一般的な注意事項をあげましたが、必ずガス器具の取扱説明書を熟読し、正しい使い方をしてください。製品による違いもありますので、器具の取扱説明書に従ってください。何か問題がある場合には必ずガス会社に連絡してください。都市ガス利用の場合には、植栽などによるガス管の破損を避けるため、ガスの引込管の埋設位置を確認しておきましょう。

ワンポイント

 

LPガスと都市ガスの比較

 


LPガス  空気より重く、漏れた時は、床面をはうように広がり、低い場所にたまる


都市ガス  空気より軽く、漏れた場合は天井の方へたまる


LPガスは本来においがありませんが、ガスが漏れた時にすぐに気づくように、タマネギの腐ったようなにおいをつけています。LPガスが漏れた場合、少量でも爆発の危険性がありますので、ガス漏れ警報器を設置して微量のガス漏れでも検知できるようにすることが必要です。

部位別お手入れ方法