玄関ドア


日常のお手入れ

屋外に面しているため、ほこりや汚れがつきやすい部位です。放っておくと損傷の原因になりますので、こまめに掃除しましょう。
雨や強風の後は汚れがひどくなります。特に、扉の下部は水はねや泥はねで汚れやすいので、念入りに拭き取りましょう。
木製ドアの場合には、ドアについたほこりや汚れは、週1回程度柔らかい布でから拭きしましょう。
汚れのひどい時や、アルミ製・剛製ドアの場合には、住宅用洗剤を薄めたぬるま湯に浸した柔らかい布やスポンジで汚れを落とし、後で水拭きしましょう。表面を傷つけるような研磨剤の使用は避けてください。

ワンポイント

 

引戸・格子戸

 

引戸、格子戸の場合には、レールに砂や小石がたまると戸の開閉に支障をきたしますので、日頃よりきれいにしておきましょう。格子戸の格子の隅や溝の掃除には専用のブラシ(使い古しの歯ブラシでも可)を用意しておくと便利です。

注意すること

ドアに重いものをさげるとその重みでドアがきしみ、丁番を壊す原因になります。また、ドアの下に板や紙などをはさむと、無理にドアを持ち上げる力が加わり、丁番やアクローザを傷めます。

エコ

 

酢を用いたガラスのナチュラルクリーニング

 

ガラスを酢で拭くと、曇りがとれて、ピカピカになります。

アルミサッシ


日常のお手入れ

一見丈夫で美しく見える表面も、外気や雨にさらされかなりの汚れが付着しています。放っておくと、腐食の原因となりますので、汚れは早めに落とし、美しさを長く保ちましょう。

ガラスは、掃除のたびにはたきを掛け、月に1度、住宅用洗剤で拭き、後でから拭きしましょう。アルミは傷がつきやすいので、はたき掛けした後に雑巾で軽く拭いて下さい。汚れが目立ってきたら、窓枠とガラスを住宅用洗剤やガラス用洗剤をつけたスポンジで拭き取り、十分な水洗いをした後、乾いた布で水分を拭き取って下さい。研磨剤やアルカリ性、酸性、塩素系の洗剤などは、傷や変色の原因となりますので使用しないで下さい。仕上げにつや出しと汚れ防止に、カーワックスか家庭用ワックスを塗っておくとよいでしょう。ただし、つや消し仕様の場合は、色むらになるおそれがあるので塗らないでください。

サッシのレール部分に砂やほこりがたまると開閉に支障をきたしますので、いつもきれいにしておきましょう。溝の掃除には、掃除機を利用するとともに、専用のブラシ(使い古しの歯ブラシでも可)を用意しておくと便利です。
ときどき戸車を掃除し、油をさすか、市販の潤滑油を吹き付けておくと開閉をスムーズに行えます。
傷により腐食してサビが出た場合は、市販の金属専用クリーナーで落としましょう。

注意すること

アルミ製の窓枠と外壁が接する部分には、シーリング材(柔らかいゴムのような材料)が充填されています。これは防水上重要なものですので、傷つけないようにしてください。

ワンポイント

 

寒冷地の塩化ビニル樹脂サッシ

 

寒冷地では、断熱性能の優れた塩化ビニル樹脂製のサッシを使用することがあります。
樹脂製サッシは軟らかいので、柔らかい布等で拭くようにします。また洗剤は住宅用洗剤や中性洗剤を使用します。

ベンジンやガソリン、シンナー、アセトンなどの有機溶剤は使わないでください。また、熱にも弱いので、アイロンやストーブを側に近づけないようにしましょう。

雨戸・網戸


日常のお手入れ
»雨戸

敷居に砂やゴミがたまると開閉に支障をきたしますので、ときどき掃除をしましょう。

汚れがひどい時は、住宅用洗剤を薄めた液で拭いた後、水拭きをします。金属製のものには、さらにワックス(自動車用で可)掛けすると美しさが保たれます。
海岸地域などでは、海水の塩分の影響でサビが発生しやすいので、金属製の雨戸を使っている場合には、日頃よりこまめに表面をから拭きしましょう。

»網戸

普段ははたき掛けしてゴミやほこりを落としましょう。

さらに、網戸の片側に紙(古新聞やダンボールなど)を当て、反対側から掃除機をかけると、ホコリを簡単に吸い取れます。可動式の網戸は、上部左右のビスを1回程度ゆるめ、サッシ枠に入っている金具を下げ、障子を外す要領で一度持ち上げてから室外側へ押し下げるようにするとすぐに外れます。
掃除をする時は、広い平らな場所で網戸を横にして水洗いをするとよく落ちます。汚れがひどい時は、住宅用洗剤を薄めた液を用い、ブラシ、スポンジなどで網の両面からたたくようにして拭くと簡単に汚れが落とせます。最後は、水洗いし陰干ししましょう。

注意すること

網の部分を雑巾などでゴシゴシ拭くと、網の張りがなくなり、伸びてしまいます。
網戸を拭く時には、網が伸びて、たわまないように、あまり強く力を入れないようにしましょう。

ワンポイント

 

折りたたみ式の網戸

 

最近、アコーディオン式に開閉する折りたたみ式の網戸が使われることが多くなっています。
この網戸は、必要なだけ網戸を引き出して使用し、使用しない時は、端にあるアルミ製などの柱の中に網戸をコンパクトに収納することができるので、網の劣化を防ぎ、長持ちするだけでなく、汚れも少なくてすみます。

日常のお手入れは、柔らかいハケなどでほこりを取り掃除機で吸い取るか、あるいは、片面に紙を貼って、反対側から柔らかいハケで上から下へ動かすと、網を傷めずにお手入れできます。
油汚れがついてしまったら、片面に新聞紙を貼って、反対側から霧吹きなどで中性洗剤を薄めた液をスプレーして、少し時間を置いてから水をスプレーします。また、スチームで汚れを落とす方法も劣化を早めるので避けましょう。

ドア・障子・ふすま(内部建具)


日常のお手入れ

普段のお手入れは掃除機でホコリを取ったり、はたき掛けをした後に木部をから拭きする程度でよいでしょう。
汚れや手あかがひどい場合は、住宅用洗剤をぬるま湯で薄めたものを雑巾にに含ませ、固く絞って拭き取ってください。
洗剤が残るとシミの原因になりますので、乾ききらないうちに、水を含ませて固く絞ったきれいな雑巾で数回拭きましょう。

化粧塩化ビニルシート貼りの建具は通常はから拭きで十分です。
部分的な汚れは消しゴムで消すことができます。汚れが目立ってきたら、住宅用中性洗剤をぬるま湯で薄めたものを雑巾に含ませ、固く絞って拭き取って下さい。
水分が多くて建具自体がぬれると狂いを生じることがありますから注意しましょう。

注意すること
  1. 乱暴な開け閉めは木材や取付金具部分の損傷につながりますので、優しく取り扱いましょう。
  2. 木製のドアは2~3年を目安にゆがみやすき間がないかを点検し、建付調整は随時行うようにしましょう。
  3. ふすまは2~3年ごと、障子は1~2年ごとを目安に張替えをするのが理想的ですが、小さいお子様がいる家庭などでは落書きや穴を開けるなどのいたずらがあるかと思われます。最近では破れにくい材質のものや、落書きを簡単に落とせるものなどが販売されていますので、張替えの際に検討してみましょう。

ワンポイント

 

白木のお手入れ

 

白木は木材で塗料を塗っていない部分です。白木の柱や鴨居、敷居、建具、家具などのお手入れは、から拭きだけにして、シミの元になる水分が付着しないように注意しましょう。

手あかなどで汚れがついた部分は、市販の白木用漂白剤を使って軽く拭き、後でお湯拭きをして漂白剤が残らないように拭き取ります。また、白木用ワックスを塗っておくと汚れが防げます。(ただし、塗りすぎはかえって汚れを引き起こしますので注意)

白木部分にシールなどを貼ってしまった時には、窓を開けて風通しをよくした状況で、以下の方法ではがしましょう。

1.ドライヤー(温風)で、白木部分から10cm程度離してシールを温めます。

2.シールが温まり接着剤がはがれやすくなってから、そっと手ではがします。

はがした後に、接着剤が残ってしまった場合には、カット綿に無色透明のマニキュア除光液(またはシンナーやベンジン)をつけて、残っている粘着剤を軽くこすりとります(マスクとゴム手袋を必ず着用し、溶剤を吸い込まないよう注意)。最後にシールをとった部分だけが目立たないよう、溶剤が完全に乾いてから、水で固く絞った雑巾で、全体を木目に沿って拭きます。

部位別お手入れ方法