トイレ


悪臭の発生は、封水が少ない、器具がぐらついて隙間が生じているなどの原因が考えられます。各部位を確認しましょう。また、換気扇が正常に作動することも確認しましょう。

日常のお手入れ
»手洗付きタンク

手洗付きタンクの受け皿の水あかは、トイレ用洗剤やクリームクレンザーを使って拭き取りましょう。
この汚れは、カルシウムやカルキなどが堆積した金属汚れとも言われるもので、なかなか取れにくいので、通常の掃除できれいにならない場合には、キッチンペーパーを、クエン酸を溶かしたお湯で濡らして汚れている箇所にあてて、30分位湿布します。そして少し固めのスポンジなどで優しくこすってみましょう。
それでも、まだ汚れが気になる場合には、同じ工程をもう一度繰り返しましょう。
また、梅雨時や湿度の高い時には結露して、その水滴はカビの原因になりますので、こまめに水滴を拭き取りましょう。

»便器

便器は使用した後に市販のトイレ用クリーンペーパーなどで、こまめに清掃するようにします。
さらに定期的に(1ケ月に1回程度)念入りに掃除しましょう。ふつうの汚れはその箇所に洗剤をかけ、しばらく放置した後ブラシやスポンジで軽くこすり落とします。汚れがひどい時には、クリームクレンザーをブラシや布につけてこすります。蓋の裏側の黒ずみ汚れは静電気でついたホコリですから、キッチン用の中性洗剤を100倍に薄めた液で拭き取ればきれいになります(仕上げに柔軟剤を塗っておくと汚れにくくなります)。

»便座

便座の汚れは、週に1回を目安に、水でぬらした柔らかい布を十分に絞り、トイレ用洗剤やキッチン用中性洗剤を含ませて全体を拭きます。

»機能付き便座

温水洗浄機能付便座はコードがねじれていないか、接続部分にゆるみがないか確認し、3日間以上使用しない時は本体の水と電源プラグを抜いておきましょう。また、冬季などで凍結の恐れがある時も、本体内部で凍結して破損し、水漏れの原因となるので水を抜いておきましょう。
操作するタッチパネル部分は、割り箸に布を巻き付けたものや綿棒に洗剤を含ませて汚れを取り除きましょう。メーカーによってノズルお掃除機能付タイプがあるので、取扱説明書を確認して下さい。
脱臭機能付便座は脱臭カセットにほこりがつくと効果的な脱臭性能が得られません。効果が弱くなったり脱臭音が大きくなったら掃除機でほこりを取り除き、脱臭吸込口のつまりを歯ブラシで取り除きましょう(脱臭カセットの寿命は目安として7年程度です)。

»パイプなどの金属部分

金属部に青サビが発生した場合は、クレンザーは使用せず、市販のサビ取り剤を使って落とした後、防サビ剤やカーワックスを塗っておくと発生しにくくなります。

»トイレの床や壁

床や壁などに飛び散った尿もニオイの原因になりますので、忘れずに拭き取りましょう。

エコ

 

タンクレストイレの節水効果

 

タンクレストイレは新しいトイレののスタイルとして採用されています。
タンクに水を貯めないダイレクトバルブ洗浄を採用し、待ち時間なく連続洗浄が可能です。この方式は、水道の水圧だけで便器を洗浄するため、従来のタンク方式の半分以上の節水ができます。また、奥行が従来のトイレより短くなり、動作スペースが広く使える利点もあります。

洗面所


洗面化粧台からの水はねのほか、浴室に隣接する脱衣室として、また、洗濯スペースと併用されていることがほとんであるため、常に湿気が気になる場所です。

日常のお手入れ

器具や床の水滴はこまめに拭き取り、換気に心掛けましょう。
週に1回を目安に洗面所も掃除します。風通しを良好に保ち、洗面ボウルに付着した毛髪や石鹸カス(排水不良の原因)を除去し、スポンジか柔らかいブラシを中性洗剤か浴室用洗剤を薄めたもので濡らして、汚れを拭き取ります。仕上げは固く絞った雑巾で水拭きして下さい。落ちにくい汚れは、水を張った洗面ボウルに漂白剤を少量溶かし、一晩置いて水洗いしましょう。
蛇口ノズルがシャワーホース状に伸びるシャワー水栓つきの化粧台は、洗髪などだけでなく、掃除の時にも洗面ボウルのすみずみまで水を流せるので便利です。

ワンポイント

 

浄化槽への漂白剤の流入に注意

 

漂白剤の使用にあたっては、十分な換気とともに、排水にも注意が必要です。

濃度の高い塩素系漂白剤が浄化槽に流入すると、浄化機能を持った微生物を死滅させ、浄化機能を劣化させるおそれがあります。

公共下水道が整備されてる場合は、使い方を守った濃度であれば、塩素系漂白剤の廃液を流したとしても、下水道の中で十分に薄められ、下水中に含まれる多くの有機物により酸化するため、塩素系漂白剤は短時間で活性を失うので、トラブルになりません。

ところが、公共下水道が整備されておらず。合併処理浄化槽を使っている場合は、十分に注意が必要です。合併処理浄化槽は一軒または数軒の家でまとめて設置している個別の下水処理設備です。この場合は廃水が下水道ほど薄められることがないので、塩素系漂白剤は浄化機能を持った微生物を死滅させてしまう恐れが高くなります。少量なら問題ないので、少しずつ排水する、あるいは十分に薄めてから排水するなど、十分に気をつけましょう。浄化槽内の微生物を死滅させてしまうと、悪臭や水質の悪化など、大きなトラブルにつがります。

部位別お手入れ方法