給水管


給水管は、道路などに埋没される本管から敷地内に引き込まれ、止水栓や水量メーターを介して住戸内に導かれています。これら敷地内の配管、メーターの位置は図面などにより確認しておきましょう。

また、定期的にメーターを見ておくことは、使用水量の把握による家計の節約に役立つほか、目に見えない水漏れを知る際にも役立ちます。

注意すること

近所での水道工事や断水のお知らせなど、事前に日時がわかっているものは、家族全員が目にする場所にあるカレンダーに書き込むなどの工夫をしましょう。

ワンポイント

 

水道メーターの読み方

 

水道メーター水道メーターは水道局の検針員の方が2カ月に1度検針を行います。水道メーターは簡単に読めますので、毎月一定の日に水道メーターを読むことを習慣にすると、標準的な使用料がわかり、万が一の水漏れを早く発見でき、毎月の家計の目安にもなります。

・アナログ式メーターの場合

黒い針の3つの時計は立方メートルを、赤い針の3つの時計は立方メートル未満の単位であるリットルを示します。黒い針の下から上に、100立方メートル、10立方メートル、1立方メートル単位の順に読んでいきます。針が目盛の間にあるときは小さい数字を読みます。水道局の検針は、赤い針(リットル)のほうは切り捨てています。

・デジタル式メーターの場合

4桁の黒字に白の数字盤で立方メートルを読み、赤い数字盤で100リットルの数字を読みます。赤い針の2つの時計は立方メートル未満の単位であるリットルを示し、1リットル・10リットルの針(赤い針)となっています。

検針員の方が作業しやすように、メーターボックスの上に物を置いたり、車を停めたり、近くで犬をつないだりすることのないようにしておきましょう。

水栓器具


一般的に普及している水栓器具には、カランを回して開閉する水栓器具と、シングルレバーの上下・左右で吐止水や温度調整のできる混合水栓などがあります。水栓は、一般に単水栓以外に次の3種類のものが使われています。

水栓器具

日常のお手入れ

丁寧に取り扱うことが大切です。必要以上に強く締めつけるとパッキングの摩耗を早めます。

蛇口を閉めるとドーンという音がするのは、ウォーターハンマー現象といい、蛇口を急に閉めるなどの水圧の急激な変化で起こります。蛇口はできるだけゆっくり閉めるようにしましょう。

使用後すぐに水分を拭き取ることにより、カビやプラスチック部の腐食が防止できます。

装飾された蛇口や塗装された蛇口は繊細です。掃除にはアルカリ性や酸性の洗剤は使用せず、中性洗剤と柔らかいスポンジを使用しましょう。から拭きの後の仕上げに、ミシン油やカーワックスをしみ込ませた布で磨くと耐久性持続の効果があります。

屋外の散水栓のクリスタルハンドルの内側は泥はねや土ぼこりで汚れています。パッキングを交換する要領で分解し、液体クレンザーなどを使って定期的に内側にたまった汚れを落としましょう。

注意すること

»新築後

新築後間もないうちは、水道工事時に給水管内に入ったゴミや土で、にごりや悪臭がでることがありますが、使用している内に消えますので心配ありません。この期間は生水を飲まないよう注意しましょう。

»配管の凍結防止について

厳寒期には、寒冷地はもとより、そのほかの地域においても突然の寒波の襲来により給水配管の凍結が多く見られます。深夜、給水管および水栓器具の凍結を防ぐためには、蛇口をゆるめ水をごく少量出しておきます。また、寒冷地などでは凍結防止の水抜き栓が設けられている場合がありますので、水抜きを厳守しましょう。

風呂釜、給湯器などの器具の凍結による破損を防ぐためには、器具の取扱説明書に従い水抜きします。

凍結が比較的頻繁に起こる地域においては、給水・給湯管にサーモスタット付電気ヒーターを取りつけることをおすすめします。

屋外に露出している水道管は布や毛布、ダンボールなどでおおい、凍結を防ぎましょう。

凍結させてしまった場合は、すみやかに住まいの専門家に補修を依頼しましょう。ただし軽い凍結であれば、露出している管や水栓などにタオルや雑巾を被せ、その上からゆっくりとぬるま湯を掛けると直る場合があります。この際、熱湯を水栓などに直接掛けると、水栓や水道管が温度差によって破裂する危険性がありますので十分注意しましょう。

部位別お手入れ方法