浴室は大量の水蒸気が発生するため、結露による木部の腐朽、カビの発生などの危険も高い場所です。水分だけでなく石鹸かすや汚れもカビの原因になりますので、いつも清潔に保ちましょう。

日常のお手入れ
»床

浴室の床は、石鹸かすや微生物の発生によりぬるついてきます。最後に入浴した人が床を流し、換気するよう心がけましょう。入浴後、出る前にシャワーを浴室全体にかけ、タイルの水分をできるだけ拭き取り、換気扇を5時間以上回すと、かなりカビが防げます。

»排水口

浴室の排水口には、椀型トラップが設けられています。毛髪や石鹸カスがたまると排水不良を起こしますので、こまめに掃除しましょう。

»壁や天井、タイル目地

週に1回を目安に浴室用洗剤を用いて、湿気や石鹸の飛び散りによる壁や天井のぬるつきを洗い流しましょう。(合わせて照明、鏡や風呂蓋、収納棚など浴室全体を掃除しましょう。)掃除の後は窓やドアを開放し、風通しをよくして乾燥した状態を心掛けましょう。
壁、天井、タイル目地、シャワーホースなどの黒い汚れはカビです。市販のカビ取り剤や塩素系漂白剤を用い、筆や柔らかいブラシでで塗りつけ、放置した後で水洗いします。ヘアピンやカミソリなどによるさびがタイルや目地に付着した場合は、練り歯磨きをつけて布で磨くか、市販の食器用研磨剤を使用します。

»ユニットバス

FRP(繊維強化プラスチック)製のユニットバスなどは、研磨剤を使用したり、硬いたわしで手荒く扱ったりすると表面が傷つくので、スポンジや柔らかいブラシを用い、浴室用洗剤で洗います。タイル部分を硬いたわしなどで手荒く扱うと、タイルの表面や目地の損傷につながったりしますので注意して下さい。

お風呂の換気

ワンポイント

 

重曹を用いたナチュラルクリーニング

 

古い歯ブラシに重曹をつけてタイル目地を磨くと黒ずみが取れます。また、重曹で磨くとシャワーヘッドや蛇口も光沢をよみがえらせることができます。
さらに、浴槽のお湯に重曹を大さじ2~3杯入れるとお風呂のお湯が軟らかくなり、湯あか防止にもなります。

エコ

 

浴室がピンクになる

 

浴室がピンク色になるのは、空気中に存在する霊菌(セラチア菌)という細菌が付着し繁殖したためです。新築後間もない家に多く発生します。着色した部分は他の雑菌が繁殖している可能性もあるので、まずは水でよく洗い落とし、さらに、熱湯もしくは漂白剤で雑菌の繁殖を防ぎます。予防には換気をよくし、頻繁に清掃して雑菌などの栄養分である汚れを取り除きましょう。

部位別お手入れ方法